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信長、蘇生せよ、この悲観の中に

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「高見沢さん、アンタ本当に支離滅裂ね、そもそも私達が今取り組んでいるこのプロジェクトは、この永遠の悲観相場から脱出し、日経平均を3万円に上げるプロジェクトなのよ、それで信長君に登場してもらって、株価を上げてもらうのが、私達のシナリオ、だから信長君の出番なしで、株価が上向くわけないでしょ」

「そうか、初めから株で儲かるぐらいだったら、クローン・信長なんて、最初から造らなかったよなあ、それじゃ競馬で万馬券当てるか、それとも宝くじで3億円、大当たりしようか」

「いい加減なこと言わないで、高見沢さんは、そんな幸運な星の下には生まれてはいないのよ、今の自分としっかりと向き合いなさいよ」と、奈美はムッとしている。

「そらそうだなあ、そんなもの当たりっこないよなあ、何かこう、ドーンと追加資金が入る方法はないかなあ … 信長よ、お前もちょっと考えろよ!」
高見沢はいきなり信長の方へ話題を振った。

すると信長は涼しい顔をして、サラリっと言ってのけるのだ。

「高殿も奈美姫も、随分困っているようじゃのう、それじゃ拙者信長を蘇生させてくれたお礼に、其方(そち)達に七徳の七番目の財を豊にするという、そう、褒美を進ぜよう!」