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信長、蘇生せよ、この悲観の中に

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「俺はアメリカ駐在の時に、しっかり学んで来たんだよ、ウィリング(willing:喜んで)とパッション(passion:熱意)、それにディザイア(desire:欲望)、この三つの気持ちがあれば、必ず物事は成就すると … 織田信長日経平均上昇プロジェクト、これからそれに取り組む俺達二人、そこにはこの三つの熱いハートが、きっちりと備わっているんだよ」

「えっ、俺達二人って? いつの間に私が組み込まれたのよ、だけど高見沢さんて、ホント不思議な人ね、時々思わず誘惑されそうなことを言うんだもんね」

奈美は呆れ顔。
しかし、奈美の気持ちが徐々にオープンになって来た。
高見沢はそれを察したのか、後は押しの一手。

「有能なプロ相場師の奈美ちゃんなら、俺の熱き思いをきっとわかってくれると信じてるよ、是非パートナーとして、奈美ちゃんのその白い柔肌を一肌脱いで欲しいんだけど、お願い、儲けは半々でOK! それに、今から十八金ゴールドより高い丹波まったけ、百貫目食べてくれてもいいよ」

奈美は、こんな突拍子もない申し出が面白いのか、それとも高見沢のアホな真剣さに攪乱されてしまったのか、逆らってみることをとりあえず諦めた。

そして少し前向きな質問をしてみる。
「ところで高見沢さん、私は一体何をしたら良いの?」

高見沢はそれに対し、待ってましたとばかりに背筋を伸ばす。
そして少し遠慮がちに、「まずは本能寺を発掘したいんだが、そのためには、ちょっとね、少々、当座資金が必要なんですが」と申し出る。