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信長、蘇生せよ、この悲観の中に

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奈美はこれでおよその想像がついて来た。
「なるほどね、それが私のダイエットまったけとの交換条件なのね … それで、具体的には?」

高見沢は殊勝にも、いつもより誠実さを前面に押し出させ、真剣な面持ちとなっている。

「奈美ちゃんに、謹んでお願い申し上げます、それは、夏木奈美さんの力でもって、織田信長株価上昇ファンドを組んで頂き、市場から資金を集めて欲しいのです、ちょっとリスクは大きいですけどね、成功したら、リターンはめっちゃデカイことが期待出来ま〜す」

奈美はもうここまで話しが展開して来ると、後はマネーゲーム感覚でしか思考出来ない。
「どちみち、いつまで経っても株価はドン底、とりあえず遊んでみるか」
そんな気持ちに傾き始めた。

「織田信長株価上昇ファンドね、危なっかしそうだけど面白そう、それで、本当に戦国時代から織田信長が蘇生し、この現代に登場して変革してくれるのね … 日経平均株価を是非とも3万円にして欲しいわ、ホント、これが達成出来たら、みんなこんな幸せなことないわよね、高見沢さん、焼きまったけ頂きながら、これからどうするか、ちょっと考えさせて頂戴」

遂に奈美が大きく歩み寄って来た。
そして高見沢は、「了解で〜す!」と受け入れ、ニッコリと微笑むのだった。