信長、蘇生せよ、この悲観の中に
高見沢は焦った。
そして、後で大事なお願いをする目論みを考え、覚悟を決める。
「いやぁー、こりゃ参りました、ダイエットのための京都への女旅か、まあまあまあ、お怒りをお収め下さい、わかりました、奈美ちゃんの永遠のスリム・バディーの維持に協力させてもらうことにして、十八金より高価な丹波まったけを御馳走させてもらいますよ」
「やっぱり高見沢さんね、美女の要求をちゃんと聞いてくれるのね、男らしいわ、よろしくね」
これで高級会席お食事会の成立。
奈美はしてやったりという顔付きで満足そう。
作品名:信長、蘇生せよ、この悲観の中に 作家名:鮎風 遊