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はじめのちょこっと

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翌朝、目覚まし時計が鳴る前からバチッと目が覚めた。(止めるの忘れて鳴り出した)
念入りな歯磨き。(何を期待してんだか)
シェービングクリームもひとまわり大きく出し剃り上げた。(泡だらけで剃りにくかっただけだ)
私服。コレのセンスは・・・とりあえず及第点で、清潔感だけはアピールしたい。
靴。案外見られていることがある。買っておいて良かった。まあバーゲンだが新しい。
財布、持った。ハンカチ、今日は持っておこう。(小学生の朝のようだ)
携帯電話は スマートフォンがお洒落だが持ってない。連絡先が聞ければそれでいいか。
あとは・・・おっと遅刻が何より減点か。慌てて飛び出して何かあっては大変だ。右見て良し。(左は省略)

良かった。待ち合わせ場所には先に着いたようだ。十時三十二分(am10:32)。早すぎたか?!
彼女も約束の時間よりも早く姿を現した。
「お待たせしました」
「大丈夫。まだお約束の時間じゃありませんから」
(いいよ~遅れたって。来てくれただけで。んーやっぱり可愛いぃ)
彼女は、会社の時よりも清楚な感じだ。
服装もきっと高価なものだろう。似合っている。持ち物だって決まっている。
良かった。財布を差し入れた腰のポケットをぽんと叩いた。
僕は、知る限りのデートスポット情報で彼女を連れ回した。
昼の食事。ショッピング。公園への誘い。
どこも『彼女のハートをドキュンハンター』ってページで見つけた所だ。(怪しい企画だなと思ったが)
それなのに彼女の顔色が曇って見えるのは何故だ?

作品名:はじめのちょこっと 作家名:甜茶