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少女機械人形コーパス 第二幕

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3月8日
午後06時40分
コーパス デーケルターレドッグ
ブーッ! ブーッ! ブーッ!

<SE/警報音>
アナウンス
『『楔の悪魔』の頸部が単体のヴィロネカートとして形成を開始。総員デーケルターレ発進準備。作戦No,14…』
野柳
「デーケルターレの両腕は?」
メカニック
「なんとか間に合いました!」
花立
「ホントにコレ、大丈夫でしょうねぇ?」
野柳
「うちのメカニックは優秀なんだよ。すこし不格好だが機能には何ら問題もない。」
花立
「了解。」
野柳
「パイロットをデーケルターレに搭乗させる。」
土方
『了解。』
野柳
「さ、健闘を祈ってるよ。」
花立
「じゃ、行きますか。」
コーパス 作戦本部
オペレーター
「パイロット、デーケルターレ搭乗完了。」
オペレーター
「システムシステムオールクリア。異常なし。
デーケルターレ発進準備完了!」
池峰
「デーケルターレ発進!」

<スチル・ケージから地上へ昇るデーケルターレ
SE昇降音>
キュイィィィィィィィィィィン

<背景荒れ果てた地上・デーケルターレ直立>
ドゥッン
<SEデーケルターレ着地音>
花立
「くぅっ。相変わらず衝撃あるわね〜。」
花立
「…っと、目標を確認!」
花立の瞳に飛び込んできたターゲットの姿は、以前戦ったモノに比べ完成度が高いように思われた。
白くぶよぶよとした質感の表皮にまとわれてはいたが、その両脚が大地を捕え、その上半身からは両腕と思われるものがダラリと垂れ下っている。姿形こそ不気味な蝙蝠のなりそこないのような形状ではあったが、その攻撃性の高さを見てとる事は容易であった。<手はかぎづめ状>

ライフルを構え、まずは距離を取ったまま射撃を開始する。
パパパパパパパパパッ<SE>
無数の銃弾がヴィロネカートに放たれる。
<<アアアアアアアアアアアアアアア!!>>

花立
「何?!」
銃弾を浴びながらヴィロネカートは叫び始めた。
それは高音を超えた高周波となり、デーケルターレを襲った。
花立
「う…あ…あぁっ!」
耳をつんざくような響きがコクピット内に満ち溢れる。
その余りに強烈な音波は花立の平衡感覚を奪い、デーケルターレはその場に倒れこんだ。
花立
「くぁっ!耳が…耳がぁ…!」
頭蓋の中まで響き渡るような音に思わず頭をかかえる。