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少女機械人形コーパス 第二幕

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――同時だった。
ありし日の笑い語らう二人の友人を脳裏に浮かべながら、東堂の操るデーケルターレがヴィロネカートの首筋を薙ぎ払うのと。
突き刺した舌を引き戻し、その右腕をデーケルターレが飲み込むのと。
いや、正確にはデーケルターレの動きの方がわずか遅れていた。
だがしかし握りしめられた刀のその軌跡は見事にヴィロネカートの首を捕え、一閃していた。


<あああああああああああああああああああああ!!>
東堂
「があああああああああああああああああああああ!!」
<<アアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!>>

叫び声が響き渡る。
右腕を失い純が意識を喪失する。東堂は今にも感覚の消えそうなその両腕に力を込める。
首を吹き飛ばされたヴィロネカートはその細胞を溶解させながら、大地へと吸収されていく。
コアの意識が断たれ暗くなったコクピットを、東堂のすすり泣く声が支配した。
東堂
「皆…純…有宮…尾ヶ崎…っ!」
野柳
『コアの生命反応は?』
土方
『あります。ですが危険な状態です。』
野柳
『アルカ装置緊急排出!パイロット共々、治療急げ!』
慌ただしい作戦本部の雑音の中、東堂はただひたすらに己を呪った。
東堂
「う…うぁ…あ……っ」
東堂
「ああああああああああああああああああああああっ!!!」

3月5日
午後08時30分
地底都市マヌス Cエリア 医療ゾーン
336号室

<スチル残った手同志をつなぎ合わせ、ベッドに横たわる双子>
皆・純
「「お兄…ちゃん…。」」

第4場 幕