少女機械人形コーパス 第二幕
同日
午後02時14分
コーパス 総司令室
東堂のICチップに付けられた追尾機能の表示されたモニターを池峰は見ていた。
池峰
「野柳。」
野柳
「どうかされましたか?」
池峰
「東堂をつれ戻せ。」
野柳
「彼が何か?」
池峰
「おそらく自殺でも考えているという所だろう。旧墓地へ移動している。」
野柳
「全く…手のかかる。」
池峰
「コアの用意もさせておけ。」
野柳
「コア?『楔の悪魔』に動きはありませんが。」
池峰
「すぐに始まる。2・3日拘束する程度で済む話だ。」
野柳
「…はっ。ではそちらは土方参謀長に任せます。」
池峰
「ああ。」
野柳
「では、私は東堂の保護に向かいます。」
池峰
「急いだ方がいいぞ。」
野柳
「はっ。私の部下を数名つれて行きます。あとは麻酔薬でも使う事にしますよ。」
池峰
「任せよう。」
野柳
「では、失礼します。」
ウィィィン<SE>
野柳
(…『楔の悪魔』からの個体としてのヴィロネカートへの変質は回を追うごとにその間隔が狭くなっている。
確かに次の襲撃は、時間の問題なのかもしれないね。)
作品名:少女機械人形コーパス 第二幕 作家名:有馬音文