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少女機械人形コーパス 第二幕

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3月14日
午後10時40分
コーパス 居住区
42号室

尾ヶ崎
(出来た…。これなら10分位なら懲罰房の監視モニターもごまかせるはず…。)
尾ヶ崎
(IDカードの細工も…大丈夫だと…思う。)
尾ヶ崎
「…行こう。」


同日
午後11時06分
コーパス 懲罰房
カツン<SE足音>

左文字
「…誰だ。」
尾ヶ崎
「私です。」
左文字
「尾ヶ崎…!どうやって。」
尾ヶ崎
「大丈夫です、ある程度の操作はしてきました。ほんの10分程度ならば、私がここに来た記録は残りません。」
左文字
「…気をつけろよ、尾ヶ崎。」
尾ヶ崎
「はい。」
左文字
「用件は?」
尾ヶ崎
「真実を話して頂きたいのです。それと…。」
左文字
「何だ。」
尾ヶ崎
「茅野博士の遺産を…あなたに。」
左文字
「何?!お前…どうして…」
尾ヶ崎
「お話頂けますか?」
左文字
「…ああ。そんな危険まで侵しているなら、全て話してしまった方が…いっそ安全かもしれん。」
尾ヶ崎
「安全?」
左文字
「その前にひとつ、本当にお前が来た跡は残らないな?」
尾ヶ崎
「はい。全ての情報を遮断している状態です。」
左文字
「そうか。」
尾ヶ崎
「……何を聞いても、後悔はしません。私は…!」
左文字
「辛い思いをさせたな、すまない。」
尾ヶ崎
「いえ…!いえ…!左文字参謀長の方がずっと…こんな所にいて…ずっとずっと…!」
左文字
「大したことじゃないさ。…10分しかないんだな。」
尾ヶ崎
「…はい。」
左文字
「ならば単刀直入に言おう。尾ヶ崎、デーケルターレのコアは人だ。」
尾ヶ崎
「ヒト…?」
左文字
「人。人間だ。お前と同じ年頃の少女だ。」
尾ヶ崎
「!」
左文字
「それもパイロットと懇意にしていた者達ばかりのな…。」
尾ヶ崎
「そんな…!でも…でもそれなら…」
左文字
「辻褄が合うんだ。」
尾ヶ崎
「……っ。」