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少女機械人形コーパス 第二幕

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コーパス 第3療養所 
12号室
ブー<SEベル音>
木左木
「失礼しまーす。」
ウィィィン<SE>
木左木
「巳上主任ー?木左木ですー。」
巳上
「憂ちゃん?」
木左木
「はい!ご所望の折り紙に御座いますー!」
巳上
「わぁ!綺麗〜〜!」
木左木
「お気に召しましたか?」
巳上
「めしましたー。あっ…そっちの綺麗なお顔のお姉さんはだぁれ?」
木左木
「私の友達の美希です。」
花立
「あ、えっと初めまして。花立美希といいます。よろしく…。」
巳上
「美希ちゃん?美希ちゃんって呼んでもいいかなぁ?」
花立
「どぞどぞー。」
木左木
「よっし、じゃあいっちょ私が折り紙のお手本を見せますよー!」
巳上
「わぁい!」
花立
(これは…なんていうか違和感あるなぁ。見た目は思いっきりイイ女って感じだなんだもん。)
木左木
「どの紙がいいですか?」
巳上
「んとねー、この青いお花もようのがいいー。」
木左木
「了解しました!」
花立
(でも…なんか微笑ましいな。)
花立
「よっし、私も作るよ〜。」
巳上
「わぁい、じゃあコレ。お姉ちゃんはこの綺麗な赤―。」
花立
「了解♪(っていっても鶴くらいしか折れないけどね)」
木左木
「イタッ!」
巳上
「どうしたの?」
木左木
「あはは、紙で指を切っちゃいました。」
花立
「相変わらずねぇ。」
木左木
「あはは、どーにもおっちょこちょいで。」
巳上
「手当しなくちゃ!」
木左木
「いいですよ、これくらいー。」
巳上
「ダメ!ばいきん入ったらどうするのー!」
木左木
「!」
<セピア回想 巳上・木左木手当スチル>
巳上
「ちょっと待って。私、応急処置なら出来るから。」
木左木
「いや、大丈夫ですよ!かすり傷です!」
巳上
「いいから。ばい菌でも入ったらどうするの。」
<回想終了。>
巳上
「ばんそうこうは…っと、あったー。憂ちゃん手貸して?」
木左木
「………。」
巳上
「憂ちゃん?どうしたの?…!泣いてるの?そんなに痛いの?お医者様呼ぶ?」
木左木
「あ、いえっ。何でもないんです。あはは…。」
巳上
「?ホント?」
木左木
「はい、本当です。ちょっとくしゃみ我慢しただけです。」
巳上
「なぁんだ、良かったー。心配しちゃったよー。」
木左木
「あはは、すみません。」
巳上
「ううん、元気ならいいのー。はい、消毒もばんそうこうもバッチリだよ。」
木左木
「ありがとう御座います!なんだかもう治っちゃった気がします。」
巳上
「あはは、それはないよー。」
木左木
「ラブパワーでヒーリングですよ!」
巳上
「ひーりんぐ?なんかよく分んないけど、元気になってよかったー。」
木左木
「あははは。」
花立
(無理した笑い方ねぇ。どーしちゃったのかしら。)