少女機械人形コーパス 第二幕
尾ヶ崎
(有宮さんが一体どうしたっていうの…。でも…あんな怖い東堂くん初めて見た…。)
尾ヶ崎
(私が知らない所で…何かとてつもなく恐ろしい事が起きているんじゃ。)
尾ヶ崎
(…知ってみせるわ。有宮さんの事も、東堂くんの変化も…あの日の左文字参謀長の行動の理由も。)
カツカツカツ<SE足音>
コーパス 居住区 42号室
ウィィィン<SE>
???
『オカエリナサイ!オカエリナサイ!』
尾ヶ崎
「ただいま、バルちゃん。」
バル
『メールガ1ケントドイテマス。』
<スチルモニターと接続されたバルとーと尾ヶ崎>
尾ヶ崎
「開いてくれる?」
バル
『カシコマリマシタ。受信ニチジハ』
尾ヶ崎
「あら、さっきじゃない。あっ…皆ちゃん達ね!」
尾ヶ崎
「えっと…先生元気にしてますか?(双子立ち絵セピア?)私達は元気です。でもお兄ちゃんは元気がないの。先生、お兄ちゃんどうしちゃったのかな?
何か知ってたら教えて下さい。先生ならお兄ちゃんを元気にしてくれるよね?だって先生は何でも知ってるんだもん!」
尾ヶ崎
「何でも知ってる…か。」
尾ヶ崎
「私は何にも知らない…。知ってるのは書物を読めば誰でも手に入る知識だけよ。」
尾ヶ崎
「……バルちゃん、一緒に危ない仕事してくれる?」
ヴァルキリー
『クミコノノゾムコトナラドンナコトデモ。』
尾ヶ崎
「ありがとう、バルちゃん。……足跡を残さずにコーパスの研究室のデータルームに入りたいの。手伝って。」
バル
『リョウカイシマシタ。』
カチャカチャカチャ
<SEタイプ音>
作品名:少女機械人形コーパス 第二幕 作家名:有馬音文