少女機械人形コーパス 第二幕
821号室内
<スチル佐路によりそうサンディ>
佐路
「サンディ。」
サンディ
「クゥーン。」
佐路
「そんなに悲しそうな顔しないで。」
サンディ
「ワゥー。」
佐路
「これで良かったんですのよ。わたくし、自分で望みましたの。」
佐路
「だってね…サンディ、お前も今年で11歳。私も一気に年を取っちゃったから、きっと…きっと同じ位に死ねると思うの。」
サンディ
「クゥー。」
佐路
「お前一人をいかせて、お前に置いて行かれるより、ずっと…そう、ずっと幸せになれたのよ。」
サンディ
「クゥー。」
佐路
「ありがとう、サンディ。」
第二場 幕
作品名:少女機械人形コーパス 第二幕 作家名:有馬音文