小説が読める！投稿できる！小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ！

２月２１日
午後０３時４０分
コーパス　廊下
ブーッ！　ブーッ！　ブーッ！
＜ＳＥ／警報音＞

アナウンス
『楔の悪魔、右腕部が単体のヴィロネカートとして形成中。総員デーケルターレ発進準備。作戦Ｎｏ，１４…』

コーパス　作戦本部

モニターには巨大な蛭のような形状の白いヴィロネカートが中空に浮かんでいるのが映し出されていた。
その腹部からは無数の触手が伸び、獲物を探しているかのように素早く蠕動している。

池峰
「来たか。」
野柳
「これはまだまだ、出現の法則性が見つかりませんね。」
土方
「パイロット花立の配置は？」
メカニック
『パイロット到着しました。』
花立
『デーケルターレの前にいるわ、搭乗します。』
土方
「了解。コアの調整は？」
尾ヶ崎
「問題ありません。パイロットとの神経ブロックも全て正常です。」
土方
「ヴィロネカートは？」
尾ヶ崎
「形状変化が落ち付いてきました。おそらくあと数分で攻撃にうつると…。」
土方
「…了解。花立さん、聞こえる？」
花立
『バッチシ聞こえてるわ。』
土方
「ターゲットは『楔の悪魔』右腕部から形成されたヴィロネカート、現時点ではまだ個体として不安定な状態とみられるわ。殲滅、お願い出来るわね？」
花立
『やってみるだけよ。』
尾ヶ崎
「システムオールクリア。異常なし。デーケルターレ発進準備完了！」
池峰
「デーケルターレ発進！」

＜スチル・ケージから地上へ昇るデーケルターレ
ＳＥ昇降音＞
キュイィィィィィィィィィィン

＜背景荒れ果てた地上・デーケルターレ直立＞
ドゥッン
＜ＳＥデーケルターレ着地音＞