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少女機械人形コーパス 第二幕

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2月19日
午前10時30分

コーパス 第21区画廊下
花立
「よっ!
どう?具合の方は?ずっと医務室だったんでしょ?大丈夫?」
東堂
「問題ない。」
花立
「ん、なら良かった。」
東堂
「行くぞ。」
花立
「はいはい。」
<SE足音>
東堂
「………。」
花立
「………。」
東堂
「………。」
花立
「…難しい顔してるわねぇ。」
東堂
「………。」
花立
「あのさ、私は一応あんたのサポートっていう名目だからさ。」
東堂
「………。」
花立
「はー。まっ、いいけどね。あんたがどうしようが。」
東堂
「………。」
花立
「だけど、行きと帰りは一緒って決まってんだから、もーちょっとなんかこー…さぁー。」
東堂
「…帰りはCエリアの入り口でいいか?」
花立
「へっ?…い、いきなり喋るからびっくりするじゃない。」
東堂
「………。」
花立
「美形〜。」
東堂
「………。」
花立
「フツーさぁ、私みたいな美少女に美形〜とか言われたら、なーんかこーキュンキュンっていうか?ジュンジュンっていうかー?そういうのがこー、クるもんじゃない?」
東堂
「………。」
花立
「久しぶりに会ったら前より愛想悪くなったんじゃない?」

コーパス 第21区画 第10エレベーター前
ピッ<SE>

花立
「………。」
東堂
「来たぞ。」

ウィィィン<エレベーター開閉>
プシュウ<エレベータ閉>
<背景エレベータ内>

花立
「……ねぇ。」
東堂
「………。」
花立
「実戦って…どんな感じなの?」
東堂
「……。」
花立
「やっぱ…怖い?」
東堂
「…怖いな。」
花立
「そっか。」
東堂
「一つ…言っておく。」
花立
「何?」
東堂
「コーパスの人間は誰も信用するな。」
花立
「…東堂の事も?」
東堂
「…そうだな。」
花立
「それじゃあその言葉自体、意味の無いものになっちゃうじゃない。」
東堂
「……着いたぞ。」

プシュウ<SE>
地底都市マヌス Cエリア 居住区
第10エレベーター前

カツッ<SE靴音>

東堂
「それじゃあ3日後、ここで。」
花立
「あ、うん。」
<東堂フェードアウト>
花立
「………わよ。」
花立
(信用なんかしてないわよ。大人なんか。)