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少女機械人形コーパス 第二幕

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地底都市マヌス Cエリア 居住区
3671号室

東堂
「…ただいま。」
皆・純
「「お兄ちゃぁん!」」
東堂
「どうした?泣いてたのか?」
皆・純
「「お兄ちゃん…お兄ちゃん…」」
<スチル東堂にしがみ付き泣く双子>
東堂
「………。」

「ひかりちゃんが…。」
東堂
「ん…。」

「お兄ちゃんも怪我したって聞いて…。」
東堂
「俺は大丈夫だ。」

「…うっぅ…っ…。」
東堂
「…有宮はどうなった。」

「ひかりちゃんは…。」

「いなくなっちゃったの…。」
東堂
「…そうか。」

「お兄ちゃん何か知らない?」

「お兄ちゃんには何か連絡あるよね?」
東堂
「いや…。」
皆・純
「「そんな…。」」
東堂
(分かるわけない。あれからずっと…俺だって色々調べたんだ。でも分からなかった。花立がこっちに一緒に送られたのは、俺が有宮を探そうと動いた時の抑止力の為と考えていいだろう。)

「お兄ちゃん?」
東堂
「いや、有宮の様子はどうだった?その…怪我とか。」

「怪我?そういえば包帯巻いてたよ?痛みは無いって言ってたけど…。心配だよね。」

「でもそれより…。」
東堂
「ん?」

「…なんかお人形さんみたいだったの。」
東堂
「人形?」

「うん…。なんか怖かったよ。」

「いつものひかりちゃんじゃ無かったよね。」

「うん、最初は何か怒ってるのかなって思ったけど。」

「何を言っても無表情で…。」
東堂
「…そうか。」
東堂
(どうして俺はこんなに冷静でいられるんだ。こんなにも心配で仕方が無いのに。これじゃまるで、感情の無いロボットみたいだ。)
東堂
(感情の…無い…?)
東堂
「そう…か。」
皆・純
「「お兄ちゃん?」」
東堂
「いや、何でもない。それと有宮はきっと大丈夫だ。だからお前達も、もう泣くな。」
皆・純
「「…うん。」」
東堂
(俺はあの化け物に感情を奪われたのか。そして俺以上に有宮はダメージを受けたはずだ。)
東堂
(だが…感情だけなら再びコアになりうるか?)
東堂
(いや、無理だな。守りたいという感情無くしてコアとしての役目は果たせない。かといってコーパスが機密を知っている有宮を野放しにしているとは思えない。きっと…きっとどこかに…。クソっ!)

「お兄ちゃん?」
東堂
「何でもない。さ、久しぶりに3人で飯でも食おう。」
皆・純
「「うん。」」

「ひかりちゃん、大丈夫だよね?」
東堂
「ああ。」
東堂
(必ず、俺が見つけ出してやる。)