少女機械人形コーパス 第二幕
土方
『…っ。』
尾ヶ崎
『ヴィロネカートにダメージ与える事が出来ません!』
土方
『野柳博士、先の七々原戦で使ったフラマー兵器で今回のヴィロネカートを熔解する事は可能だと思われますか?』
野柳
『どうだろうね。今回は前回と比べてその形質にかなりの差があるように見られるしね。』
土方
『やってみなければ分からない…という事ですか。尾ヶ崎参謀、用意は出来る?』
尾ヶ崎
『シリンダーは1本しか用意出来ませんが…。』
土方こと
『構わないわ、配備して。』
尾ヶ崎
『はっ!』
<SE回線音>
尾ヶ崎
『尾ヶ崎です、フラマー兵器用意――』
野柳
『地上をまた燃やす事も否まない。いやはや女性は過激だね。』
土方
(地上何か…今さらどうなったって同じだわ。)
土方
『東堂君、フラマー兵器を上げるわ。シュミレーションで操作法は分かっているはずだと思うけど』
東堂
「問題ありません。」
土方
『そう。じゃあモニターで確認して、Tの61エリアまで移動して。そこに配備します。』
東堂
「了解。」
東堂
(フラマー兵器か。それにしても、ここまでコアからの呼びかけなし。俺を知らない人間なのか…?だとすれば、力の解放は望めない。)
作品名:少女機械人形コーパス 第二幕 作家名:有馬音文