小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

少女機械人形コーパス 第二幕

INDEX|25ページ/115ページ|

次のページ前のページ
 

東堂
「くっ。」
尾ヶ崎
『前方、距離700地点にヴィロネカート!』
東堂
「了解。」
指示通りに東堂が前方を確認すると、そこには細長く巨大な白い棒が中空に浮いていた。
東堂
「随分と心もとない形状だな。」
東堂がヴィロネカートを視界に捕らえたその時、ヴィロネカートも地上に現れたデーケルターレを認識したかのように、ゆらりとその躯体を前傾する。
東堂
「来るかっ。」
吐き捨て、東堂は己が最も扱いやすいからと自ら開発部に依頼した刀型の武器を構える。
土方
『来るわよ!』
東堂
「分かってるっ!」
キィィィィィン!<SE>
刃と刃が重なり合うような高い金属音。棒状のヴィロネカートは回転しながらデーケルターレへと向かい、それを東堂の操る刀が受け止めた。

キィィィィン!キィィィィン!キィィィィン!<SE>
火花すら散らせながら、果敢に立ち向かう。

東堂
「ハァッ!」
一息大きく吐くと、刀を大きく水平に動かしヴィロネカートを横から薙ぎ払う。
シュァァァァァァァァッ!<SE>
細い棒状の体は薙ぎ払われるかのように思われたが、そうはいかなかった。
扇の様な形状ににを引き伸ばし、薄い一枚の壁となったそれはデーケルターレの攻撃を容易く受け止めた。
東堂
「チィッ!」
壁となったヴィロネカートに向かい高く足を蹴り上げ、その反動でデーケルターレは後ろに下がる。
東堂は刀を構えなおし、もう一度切りかかった。
ダッ ダッ ダッ !<SEロボ走音)
東堂
「ハァッ!」
勢いをつけ再度その刀をヴィロネカートに向かい振り下ろす。
ガキガキガキィィィィンッ!!<SE>
派手な音は散らすのものの、傷を付ける事が出来ない。