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少女機械人形コーパス 第二幕

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花立が思考を巡らしている間にも締め上げは強くなり、骨がギシギシと軋み始める。
花立
「っくぁあああ!」
苦しむ彼女をあざ笑うかのように、ヴィロネカートはその鋭い牙をデーケルターレの首筋に突きたてた。
花立
「っゃあああああああああああああああああ!!」
喉笛を噛み切られる痛みに感覚が飛びそうになる。

<美希!>

内部から誰かの声が自分の名前を呼んでいた。

<美希!>
その声だけが今にも失くしそうな花立の意識を繋ぎとめた。
花立
「くっぅ…!あっ!」
何とか体制を直そうと必死に足掻くが、体をしっかりとホールドされヴィロネカートの腕から逃れることが出来ない。
花立
「くぁっ!」
ヴィロネカートの牙がズブズブと侵入を開始する。
花立
「っ!!」
花立は目を見開いて驚きの表情を作った。
ヴィロネカートの牙、その切っ先から体液がデーケルターレの体内に注入されていく。
花立
「あ…あぁ…あぁ!」
首筋からドクリドクリと脈打つような感覚が全身に広がる。
不思議な事にあれ程の痛みが急激に引いていった。
花立
「なん…なの…?」
痛みが引き、意識が覚醒してくる。
花立はアペリオボタンを押し、デーケルターレの顎を大きく開くとヴィロネカートのに抱きかかえられたままの、0距離からMハイドレード弾を打ち込んだ。

<<アアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!>>

ヴィロネカートは啼き、そして盛大に飛散した。