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少女機械人形コーパス 第二幕

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花立
「うああああああああああああああっ!!」
気高い獅子のように咆哮し、ヴィロネカートの胸に突き刺さったままのナイフを、両手で一気に押し込む。

グチュウァッ!
鈍い音と共に、ナイフはヴィロネカートの肉体のその奥まで入り込んでいった。
花立
(いつまで続くの…?!いつまで乗ればいいんだろう!)
花立は不思議な気持ちだった。
デーケルターレの神経回路から伝わる確かなヴィロネカートの肉の感触が、彼女に他の生物の生命を貶めている事を自覚させた。
花立
(私から家族を…!全てを奪った敵なんだから!こうして当然だ!これは当然の報いなんだ!)

彼女は心の中で何度もそう言い続けながら、Bナイフでその目標を抉り続けた。
甘んじてその攻撃を受け入れているかのようなヴィロネカートであったが、ナイフの切っ先がコアに触れるとその両腕を大きく伸ばしデーケルターレを抱き込んだ。
花立
「くっ!」
花立
(何なのよ…!さっきまで無抵抗だったのに…!)
そのままギリギリとデーケルターレを締め上げるヴィロネカート。
花立
「うっ!…ぐぁっ!」
たまらず苦痛に顔を歪める。
花立
(なんなの…この敵は…何が目的なのよ…!)
花立
(今までだって…ヴィロネカートが殺そうと思えば…いつでも殺せたはずなのよ…。)
花立
(何か…何かがおかしい…!)