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少女機械人形コーパス 第二幕

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同日
午前08時11分
コーパス 作戦本部
オペレーター
「パイロット、デーケルターレ搭乗完了。」
土方
「こんな連続して出現とは…コアは間に合ったんですか?」
野柳
「幸い適格者があと1名いてね。まぁパイロットとの関係性は今までの者達と比べると薄いが…。起動に問題のあるレベルでは無いよ。」
土方
「………。」

オペレーター
「システムシステムオールクリア。異常なし。
デーケルターレ発進準備完了!」
池峰
「デーケルターレ発進!」

<スチル・ケージから地上へ昇るデーケルターレSE昇降音>
キュイィィィィィィィィィィン

<背景荒れ果てた地上・デーケルターレ直立>
ドゥッン
<SEデーケルターレ着地音>
花立
「っ〜。」
花立
「さて、と。
今回はどんな手ぇ使ってくるのかしら…っ。」
腐敗した大地に、しっかりと足を付け白い生物が出現していた。
その姿は出来そこないの爬虫類のようであった。
花立
「…行くわよ。」
未だ先の戦いの疲労は残っており、時折眩暈が花立を襲う。
少しばかり三半規管がヤラれたらしい。しかしそれでも彼女は戦う事を選んだ。

ダッダッダッダッダ<駆け出すロボ音>

昨夜、親友である黎苑由加里に会った時――
本当はもう、あのまま住み慣れたCエリアで彼女と暮らしてしまおうかと思った。
デーケルターレのパイロットには誰か他の者がじきに選ばれるだろう。自分はFエリアで働き、その稼ぎでもって親友とただ二人、生きていければそれでいいような気がした。
花立
(それでも私は乗っている…!)
一気に間合いを詰めながら彼女はデーケルターレの足首からBナイフを取り出し、ヴィロネカートに向かって投げた。

ザシュウゥッ!

ナイフは見事に命中し、深々と突き刺さったナイフに向かって両手を伸ばす。