夏風吹いて秋風の晴れ
「よし、それがいいやー その代わり気兼ねなしで注文すっからな・・」
「そこそこは、遠慮しろよ・・」
笑って言うと、大場はもっと笑っていた。
「いいなぁー」って声は川田さんだった。
それを聞きながら、病院に行ってないなぁーって思っていたし、今度、直美と一緒に向こうの仕事のひまそうな日にでも遊びにいこうかなぁーって思っていた。ちょっと、遠いかも知れないけど、自転車で行こうかなぁーってのも一緒に考えていた。直美は「うん」って喜びそうだった。
作品名:夏風吹いて秋風の晴れ 作家名:森脇劉生