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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第十回】飛ぶ計画

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「ピンポンパンポ~~~~~~~~~~~ン」
「迷子のお知らせです~正月町からお越しの栄野京助君~栄野京助君~ご友人がお待ちです~」
「至急カモンだコンチクショー!!」
3馬鹿が言った
「聞こえるわけないんだやな」
ゴが冷静に突っ込む
「本当…どうすんだよ;」
坂田が乾闥婆を見た
「探すしかないでしょう」
乾闥婆が言う
「探すって…どうやってだよ」
中島が聞く
「探すといったら探すんです」
寄りかかっていた壁から身を離すと乾闥婆が歩き出した
「まさか地道にこの町探すのか?;」
中島が再度聞く
「それしかないでしょう?」
乾闥婆が言った
「…だな」
坂田が軽く頷くと小走りで乾闥婆に追いついた
「帰ったら京助にジューシー肉まんおごってもらうか」
南が中島を肘で小突いて走り出した
「…ホットココアもつけたれ」
ヘッと笑った中島も後を追いかけた


天井まで詰まれた資料や本
透明な容器に入れられている薬品のようなもの
「ワシにはむやみにいくなと言っているくせに」
そんな部屋の中を見渡した後 迦楼羅がむすっとしながら言った
「まったく…」
観音開き状の戸を閉めると迦楼羅が長い上着を翻した

ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ

遠くから聞こえてきた駆け足の音
「…なんだ?」
来た道を振り返りそして足を一歩進めるとT字廊下から現れたのは緊那羅
「な…!!?;」
「迦楼羅!?;」
「おぁ!; かるらん!!?;」
迦楼羅の名前を言いつつその迦楼羅の横を駆け抜けた阿修羅と緊那羅につられたのか何故か迦楼羅まで走っていた
「何をしているのだ!!;」
走りながら迦楼羅が聞く
「宮司に追われてるんだっちゃ;」
緊那羅が答えた
「何故お前達が宮司に追われているのだ!!;」
迦楼羅がまたも聞く

「おいちゃんがいるからだよ」

阿修羅の小脇から鳥倶婆迦が言うと迦楼羅が口をパクパクさせて鳥倶婆迦を指差した
「あっはっはかるらん変な顔ー」
阿修羅が笑う
「やかましいわたわけッ!!;」

スパーン!!

阿修羅の頭を迦楼羅がジャンプして引っぱたいた
「おいちゃんは緊那羅を連れ戻しにきたんだ」
鳥倶婆迦が帽子を押えながら言う
「たわけッ!!; お前がココに来るということはどうなることかわかって来てているのか!?;」
迦楼羅が鳥倶婆迦に怒鳴る
「知ってるよ」
鳥倶婆迦がさらっと答えると迦楼羅がまた口をパクパクさせた
「でもおいちゃん笑っていて欲しかったから来たんだ」
鳥倶婆迦が言う
「緊那羅が戻れば皆が笑顔になるからだからおいちゃんは来たんだ」
「鳥倶婆迦…」
緊那羅が鳥倶婆迦を見た
「だぁッ!!; 揃いも揃ってたわけものどもめッ!!;」
迦楼羅がいきなり大声で怒鳴った

作品名:【第十回】飛ぶ計画 作家名:島原あゆむ