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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第十回】飛ぶ計画

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「…今日の晩飯エビフライな」
「おっ! いいねぇ!!」
京助が言うと中島が京助の肩に腕を回して親指を立てた
「お前等もくんのかい;」
「アタリキシャンシャン!!」
3馬鹿が揃って小躍りする
「オライも」
ハイと阿修羅が手を上げた
「おいちゃんも行きたい」
「おし! 皆まとめて来い!!」
「お前が言うな!!;」
鳥倶婆迦も言うと坂田が親指を立てそれに京助が突っ込む
「…行きたいんですね」
そんな様子を見ていた迦楼羅に乾闥婆が言うと迦楼羅の肩がぴくっと動いた
「…仕方ないですね」
乾闥婆が言うと迦楼羅の頬が少し赤くなった
「あ…そうだかるらんとでっかいのにオライちょ~っとお願い事あんだわさ」
阿修羅が迦楼羅と中島を見て言うと手招きをした
「何だ?」
手招きされた二人が阿修羅の元に向かった
「…帰るぞ」
京助が緊那羅に声をかけた
「買い物付き合ってやっから」
緊那羅が顔を上げると京助がそっぽを向いたままで言った
「悠待ってる」
「…うん」
緊那羅が笑った

「帰るぞ~は…いいんだけどコレはどうすんの」
坂田が京助の片羽根を引っ張った
「どうすんのって……どうすんの」
「どうすんの…ってかどうすんの」
「え~…どうすんの」
「どうすんのって言われても…どうするんだっちゃ?;」
「ワシに聞くな!; どうするのだ!!」
「僕にも聞かないでください…どうするんですか」
「アッハッハ~どうすんきに?」
「おいちゃんもわからないよどうするの?」
「ゴもわからないんだやな~どうするんだやな?」
坂田が京助に聞きそれからテンポよく南、中島、緊那羅、迦楼羅、乾闥婆、阿修羅、鳥倶婆迦、ゴの順に回る
「そもそもどうしてこうなったのだ」
迦楼羅が聞くと京助と3馬鹿が顔を見合わせた後揃って緊那羅を見た
「何だっちゃ;」
四つの視線を受けた緊那羅が少し後ずさる
「…街中で世話んなったヤツ…お前が原因だって言ってた」
京助がそういいながら取り出したのは
「それ…」
見覚えある桜の花びら入りのプラ板のお守り
作品名:【第十回】飛ぶ計画 作家名:島原あゆむ