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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第十回】飛ぶ計画

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「かるらんカッチョイー!!」
「やかましい!たわけッ!!;」
金色の翼が大きく羽ばたく
「落ちる落ちるッ!!;」
青年の姿になった迦楼羅の手を掴む緊那羅の腰を掴む阿修羅
その阿修羅の背中に必死でしがみついている鳥倶婆迦
「迦楼羅…大丈夫なんだっちゃ?」
緊那羅が迦楼羅を見上げた
「大丈夫でなければこんなことはしない」
迦楼羅が言う
「たぁまに大丈夫じゃなくても大丈夫だっつーてやっちゃってだっぱに怒られてんやの」
阿修羅が笑いながら言う
「コチラには【元】があるからな…多少のことでは力は減らん」
迦楼羅が金色の翼を大きく羽ばたかせる
「でも乾闥婆に見つかったら怖いね」
鳥倶婆迦が言うと迦楼羅が口に端を引くつかせる
「ソレを言っちゃ駄目だっしょばか;」
「鳥倶婆迦だッ!!」
阿修羅が突っ込むと鳥倶婆迦が阿修羅のミョンミョンを引っ張ってキーキー喚いた
「暴れるな! たわけッ!;」
迦楼羅が怒鳴る

「緊那羅どうした?」
「え…?;」
迦楼羅の身を案じたっきり黙って下を見ていた緊那羅に阿修羅が声をかけた
「ううん…ただ…正月町を上から見たらどうなのかなって」
緊那羅が苦笑いで答えた
「…お前の頭は向こうの事で一杯のようだな」
迦楼羅が言うと緊那羅が迦楼羅を見上げた
どこか悲しそうな顔で迦楼羅も緊那羅を見てそしてふっと笑った
「おいちゃんの計算じゃ緊那羅は冷蔵庫の中の心配もしてるよ」
鳥倶婆迦が言う
「ああ~牛乳の賞味期限がどうのってたなぁ」
阿修羅が笑いながら言った
「お前は…;」
迦楼羅が半分呆れたような口調で言うと溜息をついた
「や…ソレも心配だっちゃけどッ;」
緊那羅が慌てる
「でもおいちゃんの計算ではそれ以上に京助の心配をしてる」
鳥倶婆迦が言うと緊那羅が何かを思い出したのかハッとした顔をした
「…京助…足の傷…」
緊那羅が呟いた
作品名:【第十回】飛ぶ計画 作家名:島原あゆむ