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語学もできないのに、殺人事件だって？

鈍器で殴られて倒れているのが発見されたイラク人のその男は、なんと数時間前まで隣に座っていた、新しいクラスメイトだった！


北ドイツのとある田舎町にて、語学学校に通い始めたまさにその初日から、私はとんでもなく嫌な状況に巻き込まれてしまったようである。

そして、その嫌な予感は想像以上にひどい状態へと突き進んだ。

ドイツ語初級レベルのＡ２コース内で起きたその殺人事件の捜査は、当初の予測をはるかに下回る形でしか進まなかったのである。

誰も、アリバイを立証できないのだ。

なぜなら、皆、初級程度のドイツ語しか身に着けておらず、何人かは全く意思疎通が困難なレベルだからだ。

不本意ながら、おかしいことになった留学生活を元に戻すため、私は事件の収束に向け捜査に協力する。

そして私が捜査に乗り込むや否や、第二の殺人が起こり、今度は私が容疑者に・・・！

日常が異常に忙しくなってしまう私の、はかどらないドイツ語の勉強のゆくえは？！

ユーモアミステリと海外留学生活の実態がセットになった、新感覚ストーリー！

☆タイトルイメージ画像はTea breakのTAR様からいただいた素材です。
http://www.ne.jp/asahi/teabreak/tar/