俺とみこの日常 3話
学校の昼休み、俺は健太と今朝のことについて話していた。
「って感じでみーたんが朝起こしてくれるんだけど早いんだよ」
「おい、蒼大。ひとつ聞いていいか?」
なんだろ?
「ん?何?」
「その…、”みーたん”ってお前……」
「それには事情が!!!」
このままでは完全に変な奴だ。急いで事情を説明しないと!
「みーたんが読心術使ってきて、心を読まれて、みーたんの呼び方はみーたんになったんだよ!!」
「意味がわからん」
確かに。
「みーたんってのはみこちゃんの事だよな?」
「おう」
「なんでそんな呼び方になった?落ち着いて、わかりやすく順を追って説明しろ」
「え〜と、かくかくしかじかで、こんな感じ」
すると、
「なるほどな」
さすが健太。
「わかってくれたか?」
「全然わからん」
前言撤回。
「どこがわかんないんだよ!?」
「全部だ!なんだ、読心術って!」
「お前された事ないからそんなこと言えるんだよ!」
そうだ、こいつもみーたんに心を読まれたらこんなことは言えない!
「お前、今日家に来い!」
「はいはい。今日お前の家に行こう」
よし。
「あ、そうだ、今日部活休みだから」
「なんでだ?」
「先輩が家の用事で忙しいんだと」
なるほど。そういうことか。
♪〜♪〜♪〜
「昼休みもう終わりか」
「んじゃ、今日忘れずに家に来いよ?」
「はいはい」
作品名:俺とみこの日常 3話 作家名:ざぶ