罠
「社長さん少しだけお時間私に下さい」
「・・・・」
「お話だけ」
吉村は部屋まで行くことにした。
「こんな二人だけになれる時間もう二度とないかもしれない・・・」
「何かその言い方へんだよ」
「私の事好きか嫌いで答えて」
「それは好きのほうだよ」
「私の事抱きたいか抱きたくないで答えて」
「僕には妻が居るんだよ」
「知っているわ。答えて」
「それは無理」
「その答えでいいわ」
上田は吉村にキスをした。
吉村は誘われるままになっていた。気がつけば彼女のスーツをもぎ取っていた。
「何でも欲しいものがあれば言ってくれ」
「こうしているだけでいいの」
「君を離したくない。欲しいものを言ってくれないか」
「え、あとて、頂くわ」