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偶然のカデンツァ
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新しいロコは、どこまでも私に忠実な召使だった。
頼めばほとんどのことをやってくれた。
時には話し相手を。
時には、とても親友によく似た存在を。
気づけば私は研究をやめ、ロコと二人で静かに暮らしていた。
私は、思う。
私の死が先か、ロコのバッテリーが切れるのが先か。
どちらかがひとりになったら、そのときはどんな運命になってしまうのだろう。
作品名:
偶然のカデンツァ
作家名:
夕暮本舗