天國へ続く道
「苦しいの?」
わたしの上に戻ってきた彼は胸のボタンに手をかけ3つ目まで外す。
めくれあがったスカートの下のフリルを自分の手で整えながら脚を伸ばすと
オーバニーソックスはずれ落ちて白雪色の肌が剥き出しになっているのを何も
言わず目で追いながら、わたしに向かってくる彼の勢いを受けとめる。
そして、合図もなくわたしが欲しかったものを深く射し込んできた。
ゆっくりと掻き回され、浅いところから裏切るうよにして深く動く。意地悪な
彼の仕業はそれだけじゃない。眼下で悶えるわたしを顔色ひとつ変えることなく
時折、口角を上げてじっと観察している。わたしは目が合わないよう顔を横に倒
したまま違う場所を見ていたけど、しっかり彼にしがみついて恥じらいを言葉に
して聞かせた。次第に彼を求めて奥の方へ押しやるよう、自分から誘う始末。
わたしの要求に忠実な彼は肉壁にそれを擦りつけながら一度引き抜き、今度は
もっと奥深くまでねじ込んで掻き回す。
吐息に混じるわたしの声を遮る彼が訪ねる。
「こんなに深く挿れて、痛くないのかい」
それが引き抜かれるとさっきまで重なり合ってた部分から熱を残して消え去り
急激に冷たさを感じた。途端に寂しくなって「やめないで」胸を支えていた手を
首に回して彼に抱きついて、求める。
彼を困らせたいわけじゃない
けど、軽蔑されてもいいからと捨て鉢になった気で、元の位置に背中を付けて
さらけ出す。軽く触れられて、あっ…と声が出るより先に胸の奥がぞっとして顎
を反らせ首を振ると、彼は顔を押さえてそこを指で押し広げた。