天國へ続く道
圧迫感と抜き挿しする時に聞こえる音がなんともいえない。
海の中に潜っているみたいな浮遊感とノイズ。そんな言葉がぴったりだった。
しかし彼の舌が伸びてくるとそんな快さはすべては崩れ落ち、汚いことをして
いる抵抗を感じた。でも彼の腕力に到底適うはずもなく、わたしの細い腕は簡単
に捕らえられてしまい彼の動きに力を込めて絶えるより他ない。普通に生活をし
ていたら、そんなところに指を入れたり舐めたりするなんて想像できない。彼に
それをやらせている背徳感と、今、自分が受けている羞恥とが入り交じって出し
てはいけないと言われた声を上げてしまった。
「やめないで」今度はうわごとのように呟く。
全身に甘い痺れが行き渡り、彼は少し離れて繋がったところを眺めてどうなっ
ているのか教えてくれた。
「恥ずかしいかい?可愛い顔してこんなことだけは上手なんだから…」
「ああ、気をやらないで。しっかり目を開けて感じなさい。それともこんな
細い棒じゃ満足できない?何が欲しいか言ってごらん」
あの、ふんわりとした羽で優しく撫でられたい。
それから奥へと回し入れてから、わたしを解放してください。お願いします。
彼女はそう言って、夢でも見るように目を閉じた。
赤い石がふたつ並んだ快楽の入り口から続く黒い道を、彼は再び覗き込んだ。