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長浜くろべゐ
長浜くろべゐ
novelistID. 29160
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降誕祭の夜

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食後のコーヒーを飲みながら、夜が更けるまで私達は話した。


「さて、そろそろ・・お風呂入ろうか、ママ!」
「え?!恥ずかしいわよ、こんなオバアチャンになっちゃったもの」
「何言ってるんだよ、夫婦なんだから」

「ママには迷惑かけちゃったからな、背中・・流してあげるよ!」

強引にパパに手を引かれて、2人はお風呂に行った。


私はパパのピースを一本失敬して、ゆっくりと懐かしい味を楽しんだ。
「毎日、こうだったらいいのに・・」
でも、そうはいかない事は私にも分かっていた。


「出たわよ、ヒロシ・・入りなさい!」
「は~い!」


その夜、私たち親子は2階の寝室に川の字に布団を並べて敷いた。
「昔のまんまだね、こうしてるとさ」
「パパだけ若いわよ、ズルいんだから!」
「まだ言ってる、相変わらずしつこいな、ママは・・」パパのため息に母と私は笑った。


私はこの時間が続く事を願った、ずっと。



翌朝、私は両親のささやき声で目が覚めた。
「ヒロシ、寝てるかな?」
「どうかしら・・狸寝入りじゃないの?」
「起きたよ、2人の声で。」

私が起き上がると、2人が手を繋いで足元に立っていた。
作品名:降誕祭の夜 作家名:長浜くろべゐ