マネジ!
■社長女傑エピソードその2
俺は今度の社員旅行に関し、心に「しこり」を抱えていた。それを、社員その②には話しておこうと思う(話して少しでも負担を軽くする連帯責任的な感じで)。
「次の旅行、行き先の割に随分安いじゃん?」
「あー、うん。その代り急にお金用意しろって言われて焦ったけど。それがなにか?」
「実はさ、旅行代理店に行ったとき、若い女の子の店員の対応が気に入らなくて泣かすまでキレてその謝罪の代わり……なんだよ」「ひえ~っ何それ?!」
「だからカード切られるとやばいからさ、急に金が要り様になったんだと思う……」
※「泣かすまでキレて」シーン抜粋
「てめー出てこいやぁあああ!!!」
「しゃっ、社長っ」
「奥引っ込んでんじゃねーぞ謝れやぁあああ」
「(ひぇええええっ)」
■社会現象おつ
この度、若手だった社員その②も入社三年目を迎え、すでに幹部として威厳を放っていました。
「まぁ幹部なのは仕事が出来るからだからだけど」
「おめでとうございまう」
「何それ」
「いや、ちょっと噛んだ」
ひと月の休みが増え、お給料もちょいと上がり、マネージャーからは花が贈られた。社長からは高そうな時計が。
「これからも社畜としてばんばこ稼いで下さいな」
「おう社畜っていい響きねー今すぐ辞表出したくなっちゃう」
「今じゃ『三年もてばいいほう』なんて言われてて、三年目で唐突に辞める若者が増えてるらしいぞ。洒落にならんマジで」
「安心して、私は常識ある若者だから」