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マネジ!

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■リアルマネジ!
「私もこんなマネジ欲しい」
「あんたはアッシーが欲しいだけだろ」
「うん」
 『マネジ!』は一足早く社会人になった私の幼馴染に捧げたものです。作中のマネジの様に彼女に少しでもご褒美をあげたくて。
「自分がモデルになるって面白いなー」
 それはなにより。

■ミーティングは社長宅で
「なんで休み一日潰された上にわざわざ隣の町の一番端まできてただ社長の文句聞かなきゃいけないの」
「それが社会人ってもんだよ」
「社会人若葉マークのお前に何がわかる!! こちとら三年目にしてチーフだぞ!」
「失礼しました」
 めんどくせー。

■辞めた人
 手癖の悪かった社員その①はホイホイ結婚して辞めてしまった。そして先日、その社員その①が差し入れにやって来た。
「でさー、社員その①からメールがあったんだけど、間違って電話帳消しちゃったから社員その③のアドレス教えてくれってさー」
「相変わらず馬鹿だなぁ」
 例の如く、社用車で通勤途中の社員その②とマネージャーは他愛もない世間話でそこそこ盛り上がっていた。
「嘘でしょそんなん! 辞めたから消したんじゃない? 私とはたまに遊びに行くから消さずにおいたけど」
「ふーん、そんなもんか。で、差し入れして話が弾んで、一応アドレス再登録しておこうって魂胆か」
「消したんならそのままにしておきゃいいじゃんねえ」
「まあなぁ」
 結局教えたとか教えないとか言って、この話は終了した。社員その②が何気なく取り出したポーチが変な怪物みたいな変な奴で突っ込まずにはいられなかったからである。
「はい着いた」
 車は従業員専用入口(夜は夜間入口となってお客さんも利用する)の前に付けて、今日も無事社員その②を送り届けられて良かった。
「そういやさっきの話だけど、俺は辞めても消さずに残しておくよ、社員その②のアドレス」
「え?」
「なんてな」
「いや、その前に辞めんなよ。社長の恩を忘れたの? なんのために基本給の高い大卒雇ってると思ってんの。先行投資だからそれ。すぐ辞めんだったら中卒でも使った方が利益出るんだよ」
「いや、スンマセン」


2012.05.05. 塩出快
作品名:マネジ! 作家名:塩出 快