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朝霧 玖美
朝霧 玖美
novelistID. 29631
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「秋の恋」

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「砂か?まだ気になるか?じゃ、隣に寄るか、藤沢の俺の部屋でシャワーを浴びるか、そのまま帰るか?だな。どうする?」
「それって私が選ぶものなの?そっちが誘うなら、『黙ってついて来い!』じゃないの?」と考えた。
「何もしないならラブホテルがいい。お風呂広いしドライヤーもあるでしょ?」
「まあな。それじゃ行くぞ」と伝票を持って友也が立ち上がり、先に歩いて行った。
「本当に何もしないんだろうなぁ・・・・・・。されても、あいつを忘れられるかもしれないし、なるようになれだ!」夏美も後を追った。

ファミレスの隣は「リニューアルしました!」と書いてあるラブホテルだった。
部屋を示すパネルのほとんどの明かりが消えていて、部屋が埋まっているのがわかった。
友也は残っている中で一番安い部屋を選んだようだ。
「どうせお風呂とテレビくらいしか用がないもんな」
エレベーターに乗りながら、にやにやして上から夏美の顔を見てそう言った。
身長160cmの夏美だが友也はそれより顔一つ高かった。
「そういいながら、襲わないでよね。鳶みたいにさ」
言ったと同時に頭をゴツンと叩かれた。
エレベーターを降り、部屋の前に来て友也が鍵をドアに差し込んだ。


作品名:「秋の恋」 作家名:朝霧 玖美