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23.アイスクリーム(11/28) :似てない双子


「食事を終え、すぐに就寝したアレスくんは夜中に、トイレか何かに起きだした。だからハンカチを持っていたんだろう。用を済ませ、寝ぼけ眼の彼女は、水を飲むためにキッチンに入る。その時、冷凍庫に自分のアイスがあることを突然思い出したんだ。そこでアイスを美味しくいただき、ハンカチを忘れて自室へ戻る。朝起きてご飯を食べてから、夜中に食べてしまったことはすっかり忘れたまま冷凍庫を確認して…あとはみんなも知ってるとおりだ。そうでしょう、お姉さん?」
「…そのとおりよ」
「姉貴…」
「ごめんなさい…途中ではっと思い出したんだけど、すでに言い出せる雰囲気じゃなくなってて…本当にごめんなさい!」
「良かったっす!」
「…え?」
「犯人なんていなかった、ってことっすよね?ならなにも悪いことはないじゃないっすか!そりゃ疑われたのは嫌だったけど…解決したならそれでいいっす!」
「俺も…そもそも最初から、姉貴が忘れてるだけなんじゃないかって思ってたぐらいだし」
「ちょっ…じゃあ早くそう言ってよ!」
「ごめんタイミングなかった」
「では、無事に解決ということで。じゃ、みんなでアイスでも買いに行きますか」
「それ、名案っす!」
「さんせー!」
「姉貴はもうちょっと反省しろよ」
「し、してるってば!」
「まぁまぁ」


「あ、でもあたしがキッチンに入った理由って、電気が点いてたからなんだよね。あれってなんでだったんだろ?」
「ただの消し忘れなんじゃないですか?」
「なのかなぁ…?」
「……」