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13.レンズ(11/18) :マスターと魔王


 私のますたーと魔王陛下は、二人とも眼鏡をかけています。
 ますたーがかけている眼鏡は、見えないものを見えるようにするためです。
 普通、眼鏡とはそのために身につけるものです。
 では、目は悪くないはずの陛下はなぜ眼鏡をかけていらっしゃるのでしょう?
 それは、見えすぎるものを見えなくするため、なのだそうです。
 人間の世界で生きるにおいて、必要のないものまでが見えてしまうのだそうです。
 ならば、それはどんなものなのでしょう。
 いったい陛下の目には何が見えているのか…
 すると、ますたーがその疑問に答えてくださいました。
「あの人の目はね、見ただけで相手の名前と年齢とスリーサイズがわかる目なんだよー」
「本当ですか!」
「本当本当。なんなら確かめておいでよ」
「はいますたー!」
「あ、でも、陛下は秘密にしときたいみたいだから。僕から聞いた、てのは内緒だからね」
「はいますたー!」
「じゃあちょっと陛下のとこ行っといで」
「はいますたー!」