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ホワイト・グ-ス・ダウン

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高見沢一郎、最近仕事が忙しく、少しお疲れ気味。
しかし、今宵は久しぶりに早くベッドに就く事が出来た。

時節は晩秋、随分と冷え込んで来ている。
そんな時はベッドの奥深くに潜り込んで眠るのが一番。 
身も心も安まる。

「ふうん、結構いいじゃん、極楽天国パラダイスだよ」
高見沢の口からこんな独り言が飛び出して来る。

それもそのはず、
夏子が新調してくれたポ−ランド産ホワイト・グ−ス・ダウンの羽毛ふとん、
今日初めて使ってみるが、これが実に軽く、そして温かい。
まことに寝心地が良いのだ。

「よし、今夜は思いっ切り寝るぞ」
高見沢はこう決意表明し、枕元のスタンドを消す。

闇となった部屋で静かに目を閉じ、何も考えない。
ただボ−としているだけ。

心身とも暗闇の中へとどんどん溶け込んで行く。
そしていつの間にか、高見沢は深い眠りへと落ちて行ってしまったのだった。


「ディ・・・・・・・・・・・・」
突然けたたましい音が。
それは朝6時の目覚まし。

高見沢は半分だけ意識を覚まし、いつのまにか横で眠っている夏子に、「おい、早く消してくれよ!」と告げた。
夏子は「う−ん」と喘ぎながらも、モソモソと手を伸ばし、目覚まし時計のポッチを押し込んだようだ。

「ああ、また今日も会社か、なんで世の中に会社なんかがあるんだよ、もう少し眠らせてくれよ」
これが朝目覚めての、高見沢の最初のセリフ。
そして至極不機嫌。

それからベッドの中で2、3分気持ちを早朝の空気に馴染ませて、毎朝の決めゼリフを吐く。

「シャ−ナイなあ、仕事 … 仕事に行くか」