傷
「了解」
本当に綺麗な夕焼けであった。
鬼怒川に着くと、観光案内所でホテルの予約を取った。
青田は自分はこのまま帰るつもりであったから、一部屋を取っただけであった。
「ここでいいね」
「私、お金持ってないよ」
青田も現金はわずかしかもっていない。カードで支払いを済ませていたのである。
青田はあまり考えもなくホテルに入った。
通された部屋は和室の2人には広すぎる部屋であった。
「お茶入れてあげる」
大塚桜はきちんと正座してお茶を入れた。
「美味い」
本当に旨かったと青田は感じた。
「お風呂に入ろうよ」
青田は後から行くと答えた。