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吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
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話をしていると山崎の家が見えてきた。
「私が声をかけてみる。青田君は待ってて」
海老原が戸を開けて中に入って声をかけた。
「こんばんわ」
山崎の妹が出てきた。
「お姉さんは」
「まだ学校から戻ってないよ」
「そうか、海老原が来たって言ってね」
「はい」
「お母さんは」
「病気で寝てるよ」
「じゃ帰る。お母さんお大事に」
山崎の妹は眠そうに眼をこすっていた。
「山崎さんまだ帰って無いって、仕事かな」
「病気でなくて良かった」
「お母さんが病気みたいよ」
「そう、大変なんだ」
作品名: 作家名:吉葉ひろし