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吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
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「私、宇都宮なんだ、帰りも宜しく」
「それでは郡山で降りますか」
「気持ちいいから仙台まで行きたいです」
青田はたわいない会話を楽しんだ。
仙台で降りると3時になっていた。腹も空いていたので駅前のレストランに入ることにした。
食事中大塚桜は4年制大学を2年で中退したばかりだと言った。
文学部志望であったが、家族に反対されて経済学部に入ったのだが、やる気が起きなかったと言った。
青田は幸子の事が心配になった。
「どうして反対されたんです」
「就職が不利だって」
「そうか、好きでないとやる気も起きないか」
「やり直すわ」
「そうだね、やり直せばいいんだね」
青田はヤンキーに見えた彼女から教えられたようであった。

作品名: 作家名:吉葉ひろし