小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

INDEX|70ページ/89ページ|

次のページ前のページ
 


「お互い幸せね」
秋草はこのままで帰ることにした。
由美を悲しませてはいけないと感じた。
由美は山崎が離婚していることに、青田との何か関係を感じ始めた。
「山崎は今でも青田を恋してる」
「忘れていたわよ。結婚してる相手が海老原では、好きだとしてもどうにもならないわ」
「そう、良かった。山崎が文集に載せた詩を、私が書いたって青田に言ってしまったの」
「そんなことどうでもいいのじゃないの、昔の事だし」
「ありがとう。気になっていたのよ」
由美は心の中がすっきりした。
山崎がなんとも感じていないことに安堵した。
青田はこの静かな生活を脅かすことは出来ないと感じ始めたが、いつまでもこのままではいけないとも感じた。
誰をも悲しませたくはなかった。
作品名: 作家名:吉葉ひろし