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吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
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翌日青田は、電話では失礼と考え。学校に出向いて水沢校長に会った。
「いろいろとご迷惑をおかけしましたが、推薦の件ですが辞退いたします」
「いいのですか、あれほど希望されていたのに」
水沢は裏があるのではないかと青田を疑った。
「はい。秋草マリネさんに私からもお願いいたします」
「お嬢さんはどうされるのです」
「自分の好きな道を選ばせようと思います。美大と医大を受けさせ自分で考えさせます」
「指定校ではありませんが医大の推薦を受けませんか」
「試験で決めさせようと思います。それも人生の試練ですから」
「P.T.A会費の事ですが、穏便にお願いします」
「大丈夫です。質問は致しませんから」
水沢はその事ばかりが気になっていたのだ。
青田は世の中の出来事のいい加減なことに、苦笑いをした。

作品名: 作家名:吉葉ひろし