傷
秋草は青田である事に気がつくと、ドアを開けようとした。
「すべて解っている」
「騙したのね」
「真剣なんだ」
「私の方が言いたい言葉よ」
青田は秋草を承諾させる方法を選んだ。
秋草の洋服を乱暴にむしり取り、逃げられないようにした。
そのままベットに押し倒すと、秋草は抵抗する事もなく唇を求めてきた。
青田は抵抗する秋草を予想していたので、愛しさを感じた。
由美以外の女性の新鮮な体を感じた。
青田は自分の目的を忘れて、秋草との愛欲に溺れた。
秋草のシャワーを浴びる音に青田は高校生の頃の自分を思い出していた。
目的の金持ちにはなった。
だが今の時間の様な解放感を味わったことは無かった気がした。