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吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
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ラブホテル


見覚えのある黄色の車がラブホテルに入って行くのを青田は見た。其の車は秋草洋子の車に似ていた。
偶然にもそのラブホテルは、青田の得意先の観光会社の系列であった。青田はその車が気になり、観光会社に連絡を取り、車のナンバーを教えてもらった。
はっきりは覚えてはいなかったが、学校で秋草の車を見たとき、下二ケタが33であったと記憶していた。
教えられた番号も下二ケタが33であった。
青田は再び観光会社に電話を入れ、ラブホテルのフロントに入れてもらう事にした。
大学の時の経験がこんな時に役に立つとは青田は不思議な思いであった。
車のナンバーを控える事はその筋より指示されていたのである。事件が起きた時の調べが入るためであった。
青田は秋草が部屋を出るのをビデオカメラで確認した。
相手の男が森田進路指導部長であることに驚いた。

作品名: 作家名:吉葉ひろし