傷
青田は北野の報告でアレス工業に行くことにした。
北野の手形は自分で引き受け1000万円は北野に渡そうと考えていた。
人生のそれぞれの岐路が青田の決断で決まって行く感じがしていた。
青田は北野の言葉を「恋人よ」をが頭に残っていた。
由美や幸子を自分では幸せにしていると感じていながら、自分の生き方に不安を感じさせたのが北野の言葉なのだ。
男として由美1人だけを求め続けた事のこれまでの生き方であった。
何度かほかの女性と関係を持つ機会はあった。
青田は相手の女性の事を考え、そこまでは踏み切ることはしなかった。