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吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
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青田は53歳のこの年まで、由美以外の女性を知らなかった。
青田は由美に満足していたのである。
しかし、今夜の青田は自分でも解るほど饒舌であった。
北野がこれほど砕けた話をするとは思わなかったのである。
北野の容姿と北野の口から出る言葉にはどうしても青田には違和感を感じたのである。
青田はワイングラスを口に運びながら考えていた。
北野の経営する社運は青田が握っていると言っても過言ではないのだ。
この事と同じように、幸子の人生も校長の水沢が握っているのだ。
料理とデザートのメロンが運ばれてきた。
「お食事が済んだら町を御案内します」
北野はメロンを青田の口に入れながらそう言った。
北野の香水の上品な香りが青田の男心をくすぐっていた。
「お願いします」
青田が北野を誘えば北野はどこまで着いて来るのではないかと、青田は感じていた。
作品名: 作家名:吉葉ひろし