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吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
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ベッドとテレビが目に入った。
「ここに座って」
小さな丸いテーブルがある。その真ん中に白い皿が置いてあった。青田は昔、見た光景だと感じた。
すぐに思い出した。山崎さんの詩であった。
「ビール飲むでしょう」
「すぐに帰るよ」
「用意したのよ」
「1杯だけ」
青田は余り断っても悪い気がした。海老原は真向かいに座り
青田のコップにビールを注いだ。
青田も海老原に注ごうとしたが
「アルコールは受け付けないの」
と言った。
青田は一気に飲み干した。
「車は私が運転します」
海老原はそう言いながらビールを注いだ。
作品名: 作家名:吉葉ひろし