傷
青田1人ではどうにもならなくなってきた。
海老原が会社の紹介で訪れた時
「誰か事務を手伝ってくれる人を紹介してくれないか」
「私がなる」
「海老原さんではだめだよ、高給払えないから」
「無給でいいから」
「どうして生活して行くんだ」
「永久就職」
「働いてくれるのなら嬉しいよ」
「決まった。明日から出勤するから」
翌日海老原は本当に青田の事務所に顔を見せた。
青田はあわてて海老原の居場所を作った。
「とりあえずここで電話番をしてくれないか」
「はい。社長さん」
「青田でいいから」
「先生にします」
「勝手にすれば」