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吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
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パパと呼ばない



愛の誕生日は過ぎていた。
宏はケーキと花と靴を買って行った。
「おめでとう。遅れてごめん」
「いらない、パパから貰った」
「パパじゃないか」
「パパじゃない。ホントのパパなら毎日一緒だもの」
「愛、何を言ってるの」
幸子が少し気まずそうに言った。
「清水さんにプレゼント頂いたんです」
「そうか」
清水とは幸子の店の従業員である。主に外交をしている。
45歳になるが独身であった。人当たりも良く、女性に縁がないのが不思議なくらい、感じが良い。
幸子の店が大きくなったのも清水の外交力によるところが大きい。
今では刺繍工が5人いるまでになった。
清水は幸子と愛の面倒をよく見ていた。
休みの日には遊園地やら公園に連れて行ってくれた。
幸子は車を運転できないので助かっていた。


作品名: 作家名:吉葉ひろし