小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

INDEX|42ページ/51ページ|

次のページ前のページ
 


由美には高級車を買ってやると言った。
「嬉しいわ」
本当に由美は喜んでいる。
宏はくちずけをして、さようならと言った由美の声を感じた。
「自然は美しいものを作れるのね」
その言葉も思い出していた。
変わってしまったのは自分であると宏は感じた。
由美を道具のように扱った自分を恥じた。
夜空には満月が出ていた。
「今日の月、ブルームーンなのよ.これを見ると幸せになれるのですって」
裸の由美は宏に体を寄せた。
子供のころ蝶を取っては、三角の折り紙に入れてきれいに殺していたことが、今残酷に思えた。
由美も幸子もこのまま少しずつ殺していくのではないかと、ふと宏は感じ始めていた。
作品名: 作家名:吉葉ひろし